M2052制振合金は、1995年に旧科学技術省金属材料研究所(現在の独立行政法人 物質・研究機構)によって特許が出願された合金で、その発明者は川原浩二博士です。
2011年以降、川原博士の指導のもと、Mn・Bal・Cu20・Ni5・Fe2という成分で構成された材料を真空炉を使用してインゴットとして製造し、鍛造・熱間圧延・冷間圧延・鍛造丸棒への加工を行い、最後に真空熱処理を施して成分目標値を達成するプロセスを経ています。
制振合金は、金属でありながら振動やノイズを吸収する特性を持つ材料であり、古くから鋳鉄、鉛、アルミなどが知られていますが、M2052は、Mnをベースにした双晶型の制振合金に分類されます。
他にも…
・電気自動車の騒音対策
・工作機械振動対策
・音響・映像機器の性能向上
・ベアリングの振動対策
・ツウリング部品(ビビリ防止・工具寿命向上・面精度の向上)
・振動から出るノイズ吸収
・ローパスフィルター